フアイア-エムブレ〇 シン 謎の紋章
第4.アナザー章 ゲゥルニア解放の最中の『悪の巣』にて
アルィティア軍によって、ゲゥルニアが解放されている最中の 丁度その頃。
アカネイヤ帝国ゲゥルニア占領軍の司令官・ラング将軍が居座る、別名<悪の巣>と呼ばれたオリゥベルン城では。
城外傍の処刑広場にて 囚われのペガサスナイト が、見るも無残な姿格好にて ” 晒者 ” とされていた。
なんと、それはマルシュ王子の許嫁である 【 シィダ王女 】 だったのだ。
陥落寸前のアルィティア王国から、逃げ延びている最中だったシィダ。
愛する王子の率いるアルィティア軍がゲゥルニアに居ると聞いて、彼らを空から捜索していたのだが。
運悪くも、城郭警備のシューターによって、撃ち落とされてしまい生捕りに。
哀れ囚われの身となった彼女は、ラング自らの手で辱められて、純潔までをも奪われてしまう。
これまでにもラングは地位を利用して、無辜なゲゥルニアの民衆から物資を奪い、娘たちを奪い、命までをも奪っている。
「 あなたたちは、愛を・・・ 愛を信じますかっ? 信じますかっ!? 」
涙ながらに問いかける、処刑台の上にて拘束された晒者のシィダ。
取り囲むアカネイヤ兵や ならず者たちは、白濁汁に塗れる恥辱的な姿の彼女を、厭らしい視線で嘲笑うのみ。
この様子を楽し気に伺っていたラングも、鎖に繋ぎ同伴させていた婢女へと見せながら 「 所詮は、田舎王族の小娘だ 」 と。
だが元々敬虔なシスターの婢女は、シィダと自身の不運な境遇とを重ねてしまい、ただただ哀れむばかり。
かつて、このラングほどの悪逆非道な者があっただろうか・・・。
「 ああ、マルシュ様。 どうか、どうか・・・――― 」
それから、数ターン(日)ほどが経った。
元盗賊のジュリアンによる説得で、盗賊仲間だったリカードが新たにアルィティア軍へと加わる。
「――― って事なんですよぉ。 んぁあ、ティッシュ貰えませんか? 」 思い返すたびに鼻血を垂れ流しながらも、懸命にシィダについての一部始終を語ってくれたリカード。
それを聞かされた、秘密の店に滞在中だったマルシュ王子は、当然のごとく激昂。
「 ぼ、僕の、僕のシィダが!? ま・・ ま、まだ、キスくらいしか、したこともないのにぃ・・・
ヤツだけはっ! 奴だけは、絶対に許せない。 この僕が必ず、ぶっ殺すっ!!! 」 手にした剣を天へと翳して、力強く皆に命じた。
「 アルィティア騎士団、突入っ!! 」
そして彼らは勇ましく、 < 闘技場 > の中へと消えていった。 何をするにも、先ず以って 『 資金 』 が入用なのだ。
なおかつレベルアップも兼ねられて、クラスチェンジまで可能なのだから。
(ともかく)いそげ、アルィティア騎士団!! (色々と)どうなる、シィダ王女!?
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