とある観光地の小売店に居たはずなのに・・・
ようやくに、意識を取り戻した彼女。
周りを見渡してみれば小窓の一つも無い、暗がりな部屋の只中。
試着室に居た事までは覚えているが、此処が何処なのかは全く判らない。
ただ薄汚れたシーツの敷かれた、微かに揺れ動くパイプベッドの上。
しかも自身が、何も纏わぬ全裸のままで、四肢を縛られていることに驚く。
不安と恐怖に駆られてしまい、震えあがった彼女。
その怯える姿を喜々とした視線で見つめていた、複数の眼にも気付く。
覆面を被った、怪しげな男たち二人組だった。
しかも頭からの下は、浅黒い肌を晒すだけの全裸な格好。
いったい何者なのか? 異国の地なので面識などある筈もない。
だが置かれた状況から、何が目的なのかは容易に察することが出来た。
純愛など一切皆無な ――― ” 望まぬ行為 ” を。
慄いていた彼女もまた、それを瞬時に覚ってしまった様子。
必死で逃げようと試みるも、まったく身動きが取れない。
そんな彼女の身体へと、早速に男の一人が喰らい付いて来たのだ。
為すがままに弄ばされて、悲嘆するばかりの彼女。
声を張り上げて拒もうとはするが、口にまで猿轡が施されている有様。
言葉にならぬ虚しい呻き声が、暗い部屋の中で木霊するだけ。
豊満な乳房を弄りながら揉みしだく、厳つい指の掌。
股間の肉割れを丹念に舐めあげ責めたてる、ザラついた舌先。
お構い無しとばかりに男は、更に凌辱を加え続けた。
ところが不意に、行為を中断させた男。
今度は彼女の身体を俯せて、背後から抱え上げ直した。
恐る恐るに真下を見やれば、伸びきった黒光る太い肉棒が覗かせている。
その先端を間髪入れずに、唾液で濡れた股座の割れ目へと。
熱く滾った性欲の太い塊が、秘肉を押し広げながら膣内へと侵入していく。
予期せぬ感触に加えて、耐え難いほどの恐怖と嫌悪。
そのあまりに彼女は、ふたたび泣き叫ぼうとはするけれども。
やはり猿轡のせいで、上手く声が出せない。
奇しくも声音は、悲痛な意に反して喘ぎ声のようにも聞こえた。
それが上下に動かす男を、より一層加速させてしまう結果に。
もはや被虐の彼女が、出来うる行動といえば。
ひたすらに悲涙を流しながら、ただただ耐え凌ぐことのみ。
悪夢のような惨事が早く過ぎ去れと、切実に願うばかりの彼女。
だが、しかし ――― 。
これが今後に続く、生地獄のような日々の始まりだったとは・・・
駄文:2021/09/26
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